はぴねっとブログ

しあわせ・ゆとり・豊かさを感じることを目的としたプロジェクトです

むかし話⌒(╹ x ╹)⌒

今日は、冬にぴったりなある食材に関する、

昔ばなしを紹介します!!!ぼうや~良い子だねんねしな~♪笑

 

・・・・・・・・・


昔むかし、名古屋というところに、

丸久右衛門(たにまるきゅうえもん)という人がいました。

優しい奥さんと幸せに暮らしていました。

f:id:happy-net:20161112104417j:plainf:id:happy-net:20161112104821j:plain

 

久右衛門は、石工の棟梁(とうりょう)で、今はお城をつくる

仕事に出ていましたが、何やらお腹をさすっています。

「いてててて、、なんでぇ 急に腹が痛み出したな」

「大丈夫ですか?親方」弟子が尋ねました。

「大丈夫大丈、、いてて、、いて、、う、、」ドサッ

 

久右衛門は、お腹を押さえながらその場に倒れこんでしまいました。

「親方ー!?おい医者だ、医者を呼べ!」

 

…半刻ほどして、ようやくお医者さんがきてくれました。

相変わらずお腹を押さえて苦しんでいる久右衛門の傍らでは、
目に涙をためた奥さんが、心配そうに見つめています。

「先生、、主人はどこが良くないのでしょうか…?」

「うーん、どうにもおかしい。ご主人は、どこも悪いところはないですよ」

「でもこんなに苦しそうに、痛そうにして…」

「…ですがご主人は、胃炎でもなければ盲腸でもなさそうです。
ただの便秘かもしれませんねぇ…。とりあえず、安静にしていてください。」

 

それでも久右衛門は、痛みで意識が朦朧(もうろう)としたままで、
夜になっても治まることはありませんでした。

 

たまらず奥さんは、誰もが寝静まる深夜、裏山にある

小さな神社を目指しました。

そして、神社のわきに流れる滝に、そのまま身を預けました。

「神様、どうか主人をお助けください。どうか、、どうか、、」

冷たい水の中で、一刻ほど奥さんは祈り続けました。

 

そのあと家に戻り、くたくたに疲れて眠りにつくと、

不思議な夢を見ました。

 

そこには真っ白い肌をした、髪の長い美しい女性が立っています。

そして、次のように話しました。

「あなたの夫は、体の中に、砂や石がたまっている。
あなたの献身的な祈りに免じて、私の秘薬を与えよう。」

 

…不思議な夢をみたなあと思い、枕元を見ると、そこには

角の生えた芋がありました。

f:id:happy-net:20161111164314j:plain

 

奥さんはこの芋をすりつぶし、水を加えて固めたものを、

久右衛門に食べさせました。

 

すると、どうでしょう。 

「…あれ?ちっとも痛くなくなっちまった。いったい何でぃ、この食い物は」
「あなた、、よかった…。水ごりをして神様にいただいたのよ。」

「すまねぇな、おいらのために水ごりなんて…。本当に、ありがとう。」

 

久右衛門はたちまち回復して、工事はあれよあれよと進み、
城は無事に完成し、奥さんとはその後もずっと仲睦まじく暮らしました。

f:id:happy-net:20161111164337p:plain

 

このお話が話題となり、お城の建設にかかわった人々が、

このお話とともにその不思議な芋を各地に広めたと言われています。

 

お し ま い

 

・・・・・・・・・

さて、もうみなさん、これがなに芋だったかお分かりですね?

 f:id:happy-net:20161111164405j:plainこれです。こんにゃく芋です。

この話がもとになり、「こんにゃくは体の砂払い」という言葉が

生まれたそうです。

 

こんにゃくは消化されない状態で腸に届き、腸内に残っている
「砂」=「老廃物」を絡めとってくれるそうです。

 

寒さが本格的になるこれからの季節、お腹を壊さず

体調を整えるためにも、鍋や煮物・おでんなどに良く合う

こんにゃくを食べたいと思う、今日ののりPでした(^∀^)ノではまた!

  

しかし昔話に絵がないと寂しいので、誰か絵を書いてくれないかな~~。

とも思うのりPでした。ではまた!